医薬品ビジネスのための「戦略思考」が身につくblog

S.I Lab (戦略向上研究会)では、戦略によって製薬会社で働くMRの仕事を、より楽しくすることを目的にしています。

「ランチェスター式データドリブン戦略 ― ランチェスター法則とゲーム理論による意思決定」

 競争市場には常に競合が存在し、お互いに、競合他社の行動や意図を完全には知ることができないため、ゲーム理論における、「不完全情報ゲームの典型」の状態です。

 不完全情報ゲームとは、ゲーム理論の一分野で、すべてのプレイヤーがゲームの全ての要素(他のプレイヤーの利得、戦略、タイプなど)を完全には知らない状況を指します。

 競争市場においては、各企業が他社のコスト構造、将来計画、内部戦略などを完全には把握できないため、それぞれの企業は自分の情報に基づいて最善と思われる戦略を選択します。このため、企業間の戦略的な意思決定は予測が困難であり、市場の動向もしばしば不確実性に満ちています。

 弊社のマトリクスフレーム分析は、顧客ごとの自社および競合製品の売上データを用いて、市場規模と競争地位、競争優位性の2軸により顧客を12のフレームに分類します。これにより、自社の戦略だけでなく、競合他社の戦略をも推測することが可能です。

ランチェスター式データドリブン戦略のキーポイント

①情報の構造と予測

 マトリクスフレーム分析を通じて得られる情報を基に、競合他社の動向や市場のトレンドを予測し、戦略の有効性を評価します。

②戦略の形成

 不完全情報の下で、現状維持のセグメント、あるいはより売り上げインパクトを最大化するセグメントに焦点を当てるなど、リソースを効果的に配分します。

③競争と協力のバランス

 競合他社との協力を通じてリスクを共有し、収益性を高める共同戦略を模索します。

④ナッシュ均衡の探求

 各企業が自己の利益を最大化する戦略を取る中で、他のプレイヤーもまた最適な反応をするという状況下での均衡点を見つけます。

⑤ダイナミックゲームの利用

 常に変動する市場に適応しつつ、時間を通じて最適な戦略を継続的に更新します。

 DXS Stratify®のマトリクスフレーム分析は、これらのゲーム理論的概念を実際の戦略設計に活用する際の重要な基盤となり、競争上の優位性を確保するための重要なツールです。

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