
S.I Lab 株式会社(Strategy Improvement Laboratory)
リアルワールドデータからリアルワールドエビデンスへの転換の本質は、
見えないものを無理に“作り出す”ことではありません。
見えているものを、歪めずにあるがまま捉えることです。
私たちは、臨床研究とは「新たな真実を作る」営みというより、混沌としたデータの中にすでに存在している構造を掘り起こす作業だと考えています。
ルネサンス期の彫刻家ミケランジェロは、石の中に宿る像を“掘り出す”という趣旨の言葉を残したとされています。私たちが目指す解析も同じです。恣意的な意味付けで像を整形するのではなく、データが内包する姿を毀損せずに取り出す——その誠実さを大切にします。
リアルワールドの本質は、「平均」や「単一の正解」に押し込めることではありません。
ばらつき・偏り・層の違い──つまり分布構造を、そのまま受け止めること。
私たちは、現場に存在する“構造”を潰さずに見抜く視点が強みです。
RWD→RWEの転換とは、都合よく説明を整えることではありません。
何が分かっていて、何が分かっていないのかを明示し、判断の根拠を監査可能にすること。
不確実性を隠さず、前提と限界を言語化することで、現実に耐えるエビデンスへ変換します。
DSA+DAGは、統計的意味付けによって“像を作る”ための道具ではありません。
構造を潰さず、外れ値を生まず、未測定を隠蔽せず、データの中に宿る像を壊さぬまま掘り出すための解析基盤です。
※ DSA+DAG:分布構造(異質性)を可視化するDSAと、因果の前提・交絡を明示するDAGを組み合わせ、RWD→RWEを“監査可能”にする分析の枠組みです。
歪めない:現実を“平均化”で消さず、構造として提示します。
ごまかさない:不確実性・前提・限界を明文化し、説明責任を担保します。
再現できる:誰が見ても同じ判断に近づける、意思決定の型を提供します。
行動につなげる:分析を目的化せず、「どこに・どれだけ・なぜ」を決めるために使います。
人の人生や命は、本質的に一次元では表現できませんし、誰かがそれを一つの軸に押し込める正当な権利もありません。
統計や研究、評価の世界では、どうしても一次元に還元する誘惑があります。平均、単一の効果量、ひとつの結論。そうしないと比較も説明もできないからです。しかしそれは、扱いやすさのための便宜に過ぎません。現実そのものではありません。
目的を明確にし、推定対象を固定することは必要ですが、それは「切り取る」行為です。切り取った瞬間に、こぼれ落ちるものが必ずあります。そのこぼれ落ちた部分こそが、実際の患者の人生や選択、背景であり、治療の意味そのものです。
本来、科学や統計は
「一次元に押し込めるための道具」ではなく、
「一次元に押し込めたときに、何を失ったのかを自覚するための道具」
であるべきだと思います。
平均は説明できますが、人生は説明できません。
効果量は比較できますが、命の重みは比較できません。
だからこそ、一次元に落とす前に立ち止まり、
「本当にこの軸で語ってよいのか」
「誰の現実が消えていないか」
と問い続ける人が必要なのだと思います。
その問いを持ち続けていいきたいと思います。
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