アステラス製薬の昨年の早期退職制度へ650人が応募したそうです。

不本意で辞める方もいるとは思いますが、自らの意思で退職の意思決定した方も少なくないのではと想像しています。

皆さんはロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん」は読まれたでしょうか?

金持ち父さんの「お金の法則の基本」となる考え方のクワドラントでは、働き方を次の4つに分類しています。

E:Employee(労働者)

S:Self employee(自営業者)

B:Business owner(ビジネスオーナー)

I:Investor(投資家)

それぞれのクワドラントの特長は、以下の通りです。

E:毎月必ず一定の収入が得られますが、収入が大幅アップすることはない

S:多く働けば収入も比例して増え、意思決定の主導権は自分自身にある

B:基本的に自身は現場での作業などはせず、従業員やシステムが働いてくれる

I:他人のビジネスを利用し、お金を自分のために働かせて収入を得る

そしてなんとビジネスオーナーと投資家が世界の富の90%を所有しています。

つまり労働者と個人事業主は合わせても10%にしかならないということです。

製薬企業で働くMRは1000万/年収オーバーの方も多いと思いますが、これを知ると本当は富裕層の端っこにも足を突っ込んでいないのではと思えてきます。

相次ぐ製薬企業の早期退職に、会社に残る者が勝ち組でターゲットとなる50歳前後の中高年が負け組のような論調の記事を目にしますが果たしてそうでしょうか?

製薬企業の早期退職では高額な退職金の上乗せがあります。

それだけのまとまったお金があれば、労働者を卒業し、SやB、Iになることも非現実的な話ではありません。

起業に最適な年齢は20歳代と50歳代だそうです。

20歳代は最先端への挑戦とリスクが取れること、50歳代は子育てなどのライフワークから解放され十分なスキルと経験、人脈と資金を持っているからです。

従業員から従業員への転職は、業界問わず早期退職が行われ終身雇用が崩壊した現状では非常に難しいでしょう。

特に年齢が早期退職の大きな要因である以上、1分1秒ごとに状況は悪化していると言えます。

今後、MRの給与は低下していく可能性が高く、退職の条件もどんどん悪くなっていくともささやかれています。

ネクストキャリアの準備のために十分な資金を得られる今のうちにサラリーマンを卒業することは最善な選択の1つかもしれませんね。