PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)分析とは、「市場成長率」と「市場占有率(マーケットシェア)」の2軸から、事業や製品・サービスを分類し、経営資源の投下配分を判断するための方法です。

戦略プランニングとして自社および競合他社の事業の立ち位置を確認することに役立ちます。

自社の製品/サービスが、【問題児】【花形】【金のなる木】【負け犬】のどれに該当するのか知ることで、資金や人材といったリソースを投下する際の判断に役立ちます。

SMART Methodでもランチェスター理論を基盤に、「市場規模」「自社売上」「市場内競争地位」の3軸から経営資源の投資配分を判断するABCマトリクス分析があります。

PPMが【問題児】【花形】【金のなる木】【負け犬】の4つに分類するように、SMART Methodでも「強化」「維持」「検討」「撤退」の4つに分類することで経営資源の分配を決定します。

パレート分析を用いた分析では現状で売上の寄与率が高い顧客/製品にいつまでも依存し、経営資源を投下し続けてしまうという懸念があります。

その結果、育てるべき次期主力製品への経営資源の投下がおざなりになり、いつまでも現状の主力製品に依存し続けることになります。

現実に多くの製薬企業でパレート分析によるコールアロケーションや戦略プランニングを行っています。

製薬企業にとって限られた経営資源を有効に使い主力製品を維持しつつ、次期主力製品を育てることは企業永続の重要な課題です。