既に市場内で確固とした競争優位性を得ている競合製品からの協力はあまり期待出来ません。

医薬品ビジネスはごくごく限定された市場だからです。

図8

莫大な開発費や販売コストが必要となる医薬品ビジネスでは既得市場を容易く譲渡するわけにはいきません。

製品自体も機密性が高く高度な技術が必要となります。

市場自体が成長期にあれば、各社利益を得ているために多くの経営資源が投下され競争はより激化します。

まさに今のオンコロジー領域がそうと言えるでしょう。

図7

しかしPPM理論でいえば「花形」から「金のなる木」へ移行するフェーズです。

豊富なパイプラインとそれを育成する企業力が無ければ「負け犬」撤退となります。

かつての花形であったプライマリー領域が今や最も人材削減が推進されているように近い将来、オンコロジー領域が斜陽となるかもしれません。