主要製品の競争が激しくなればなるほど、次期主力製品育成へリソースが割けなくなるというジレンマがおこります。

どれだけ主要製品の売上が縮小傾向だとしても、社内のポートフォリオ上、そこでの利益が大きな割合を占める場合には会社全体の要となる製品に経営資源をより多く投入したくなります。

しかしこれはレッド・オーシャンでの競争をより激化してしまう要因につながります。

結果的に新しい製品の市場育成に経営資源を投入できなくなります。

既存製品での安定的な収益源をもたないベンチャー企業ではそこが強みとなり新規市場への投資のインセンティブが働くことになりますが、多くの大企業は逆のバイアスがかかってしまいます。

レッド・オーシャンでは、コモディティ化が進みやすく、市場が縮小している場合には一握りの勝者とその他大勢の敗者が生まれることになります。