全体の一部が数値の大部分を作り出している、いわゆる2:8の法則はご存知でしょう。

パレート分析(ABC分析)は、ウェイトが高い順にA、B、Cのグループに分類し、重要度が高いグループを重点的に管理する手法です。

イタリアの経済学者ヴルフィレド・パレートによって『政治経済学講義』 (1896, 1897) の中で提唱されました。

コトラーがマーケティング1.0を提唱した20世紀初頭は需要が供給をはるかに上回る、大量生産・大量消費の時代です。

現代のような世界的な景気後退による市場が縮小する市場環境とは真逆と言ってもよい状況です。

縮小市場では競争環境がより厳しくなることから、3Cの中でも競合他社をより強く意識する必要があります。

マトリクス分析法はパレート分析(ABC分析)の軸に、競争環境の軸(a,b,c,d)の2軸で顧客を12のマトリクスに分類します。

そのため市場規模が縮小するゲーム型競争市場における戦略プラン二ングに適しています。

最近では米国大手通販サービスAmazonの成功からロングテール戦略が注目されるようになりました。

ブロックバスター型のビジネスモデルが困難となった現在では、ニッチ市場における戦略も非常に重要となりました。

マトリクス分析法は非差別化戦略、差別化戦略、集中化戦略、ニッチ戦略全てに対応する戦略プランニングの手法です。