iPodという革命的なイノベーションは当時一強だったウォークマンを一瞬で追い抜いてしまったことを覚えているでしょうか?
弱小パソコンメーカーのアップルがソニーのウォークマンに対する破壊的イノベーションで市場を占有したのです。
ソニーのウォークマンがiPodに決定的に差をつけられた理由は社内での有機的なつながりにあります。
ソニーはコンテンツから販売網、そして機器販売までもが垂直統合型のビジネスモデルです。
「コンテンツ部門」と「ハードウェア部門」がセクション化されていたために、互いの利害関係により失敗に終わりました。
ジョブズは「カニバリゼーション(共食い)を恐れるな」ということを事業の基本原則としていました。
「自分で自分を食わなければ、誰かに食われるだけだ」と言うことです。
セクショナリズムの壁を取り払い、全体最適を常に考える大きな視野を持って同じ方向へ進むことで企業は成長します。
個人が部門を越えて、全社的な視点を持つことが重要です。
マトリクス分析法は専門的な知識やスキルは必要なく、誰でも簡単に分析が可能で、客観的で再現性に優れる独自のものです。
入力データの範囲に応じて、「全社戦略」、「エリア戦略」、「担当者ごとの戦略」の全てが同じロジックによって分析されるために組織全ての階層で全体と同じ意思決断をおこなうことが出来ます。
そのためスピーディな判断力と行動力を発揮できるフラクタル型組織の実現が可能となります。