医薬品ビジネスは処方意思のある顧客と無い顧客が混在するターゲットマーケティングです。

現時点では処方意思がない顧客であっても市場拡大のためには攻略が必要です。

消費材ビジネスのように受注確率の高い顧客を抽出するのと同様に、イノベーター理論に則り処方意思の高い顧客だけを優先することは出来ません。

市場規模を考慮して限られた経営資源を優先的に投下しなければなりません。

では処方意思が高く、市場規模の大きな顧客における競合製品に対する処方意思の高低はどうでしょうか?

自社製品より優先順位が高い顧客もいれば、自社製品を優先選択する顧客もいるはずです。

すなわち、処方意思と市場規模、そして薬剤選択における競争優位性の3つの軸が必要になるという事です。

マトリクス分析法は受発注データからこの3つの軸により顧客を12のフレームに分類することが出来ます。

Sequel “The pharmaceutical business begins and ends with targeting”

In the pharmaceutical business, target marketing involves a mixture of customers who have a intention to prescription and those who do not.

It is necessary to capture even those customers who do not intend to prescribe at the present moment, it in order to expand the market .

Similar to extracting customers with a high probability of receiving orders as in the consumer goods business, it is not possible to give priority only to customers with a high prescription intention according to the innovator theory.

Considering the size of the market, we must prioritize the investment of limited management resources.

Then, what about the high and low prescribing intentions for competing products among customers with a high prescribing intention and a large market size?Some customers will have a higher priority than your own product, while others will prefer your product.

In other words, we need three axes: intention to prescribe, market size, and competitive advantage in drug selection.

The matrix analysis method can classify customers into 12 frames according to these three axes from order data.

「戦略」とは長期的視点で決められるものであり、朝令暮改で変えるものではない。

あるいはこう言う方もいるでしょう。

ビジネスの目まぐるしい環境変化下では「戦略」は不要でありアジャイルであるべきだ。

はたしてどちらが正しいのでしょうか?

戦略プランにおける絶対条件は「必ず勝つ、絶対に負けない」ことです。

そのためにはどこで、だれと、どんなふうに戦うかを決める必要があります。

つまり「戦略」とは自社の競争優位性はどこにあるのかということを明確にし、経営資源を向ける場所の決定を適切に下すことです。

最適解としての戦略は、PEST分析に代表されるマクロ環境や、市場/顧客と競合のミクロ分析により自社に影響を与える外部環境要因を洗い出し相対的に決定されます。

市場環境や競争環境が変化すれば戦略の転換が必要になります。

意思決定者は状況の変化や進展に応じて適用可能な一連の指針を明確にすることを求められます。

戦略は破壊的イノベーションである必要はありません。

環境変化を読み取り、柔軟で俊敏に正しい方向に転換すればよいのです。

戦略を修正する際には必ず自ら定めたロジックに従い指示を出すべきです。

マトリクス分析法は受発注データを用いるため最も鋭敏に市場変化を読み取り柔軟で迅速な意思決定の強力なツールです。

競合よりも速く動くことが競争優位性を生みます。

”Strategy does not have to be disruptive innovation.”

A “strategy” is something that can be decided from a long-term perspective, not something that can be changed at dawn or dusk.

Or, as some would say,

Under the fast-changing business environment, “strategy” is unnecessary and should be agile.

Which one is correct?

The absolute condition in the strategic plan is to “win without fail, never lose”.

To do that, you need to decide where, with whom, and how you will fight.

In other words, “strategy” means clarifying where your company’s competitive advantage lies and making appropriate decisions on where to direct your management resources.

Strategy as an optimal solution needs to be determined relatively by identifying external environmental factors that affect the company through macro environment represented by PEST analysis and micro analysis of market/customers and competition.

As a matter of course, if the market environment or competitive environment changes, it will be necessary to change the strategy.

Decision makers are required to articulate a set of strategy that can be applied as circumstances change and evolve.

Strategy does not have to be disruptive innovation.

All you have to do is read the changes in the environment and switch in the right direction flexibly and agilely.

When you modify your strategy, you should always try to give instructions according to your own logic.

The matrix analysis method is a powerful tool for quick and flexible decision-making by reading market changes most sensitively because it uses order data.

Moving faster than your competition creates a competitive advantage.

話し合いの場において、各論から話が進んでしまい、そもそも何について話し合いをしていたのか分からなくなることはありませんか?

それは「目的」を見失っているのです。

各論、すなわち「手段」から話し合いをスタートしているために、本来であれば「目的」を実現するための「手段」そのものが目的化してしまうことはよくあることです。

「手段」自体が実行困難な場合、「目的」を達成するためには別の「手段」を考えなければならないのに、「そんなことは出来ない」と話し合いがストップしてしまうこともあるかもしれません。

戦略プランニングは常に3つの概念でデザインされるべきです。

実現すべき目的、それを実現するための方向性、そして実現するための手段の3つです。

よく目にするのが、「売上目標」と「行動目標」だけが設定されていてるケースです。

顧客に「100回面談することで、1000万円の売上目標を達成する」というような設定です。

面会回数と売上の間には「相関関係」はあっても「因果関係」はありません。

「100回面談を行い、新規症例を50例獲得することで、1000万円の売上目標を達成する」 というように「売上」と因果関係がある「獲得症例数」の設定が必須です。

マトリクス分析法は受発注データを用いているため、因果関係に基づいたトラッキングが可能です。

Sequel “Marketing follows strategy”

Do you sometimes lose track of what you were discussing in the first place when the discussion progressed from the particulars?

It misses the “purpose”.

Since discussions start from the details, that is, the “means,” it is common for the “means” themselves to be the “purpose” .

If the “means” itself is difficult to implement, we may have to think of another “means” to achieve the “purpose”, but the discussion may stop saying “I can’t do that”.

Strategic planning should always be designed around three concepts.

There are three things: the goal to be achieved, the direction to achieve it, and the means to achieve it.

We often see cases where only “sales target” and “behavior target” are set.

It is a setting such as “achieve the sales target of 10 million yen by visiting customers 100 times”.

Although there is a “correlation” between the number of visits and sales, there is no “causal relationship”.

It is essential to set the “number of acquired cases” that has a causal relationship with “sales”, such as “achieve the sales target of 10 million yen by conducting 100 interviews and acquiring 50 new cases”.

Since the matrix analysis uses ordered data, tracking based on causal relationships is possible.

3Cサークルの重なりを見れば、自社製品情報を中心とした情報伝達が処方インパクトを生まないことは明白です。

顧客の価値を明確にし、診療/治療に関する情報、薬剤情報、そして自社製品の強みの順で優先度が高くなります。

この基本的な情報伝達のデザインに加えて、顧客ステイタスに応じて4つの基本戦略に則ったセールス話法を設計することで期待する処方インパクトが得られるようになります。

基本戦略は顧客/市場、競合および自社の3Cから相対的に決まります。

医薬品ビジネスでは人口減少や社会保障費抑制により市場が縮小し、様々な法的な保護や規制により同一化を余儀なくされます。

すなわち3Cのサークルが重なり合うためブルーオーシャンを見つけ、差別化を行うことが非常に困難です。

たとえブルーオーシャンを見つけたとしても非常にニッチな市場の可能性が高くなります。

市場環境はレース型競争市場からゲーム型競争市場へと転換しています。

レッドオーシャンマーケットで勝ち抜く意識を強く持つべきでしょう。

マトリクス分析法は厳しい競争市場において競争優位性を得るための手法です。

チームの中には他のメンバーと比べ進捗が大きく遅れるメンバーがいるはずです。

その結果は必ずしも担当者によるものとは限りません。

他のメンバーと異なる原因のひとつに市場環境の違いがあります。

そのため全社の市場環境に適したKPIを忠実に実行してもよい結果は得られません。

なぜなら戦略プランは市場と競合、そして自社の3Cにより相対的に決まるからです。

営業マネージャーであれば正しく導く必要があります。

誤った戦略プランをいくらトラッキングしても結果に結びつかないどころか、部下とのエンゲージメントが低下し、信頼関係を失うかもしれません。

経験値や感覚ではなく、定量データを用いることで客観的な視点でティーチングが出来るようになるでしょう。

過去のようなブロックバスターを生み出すことが難しい昨今の医薬品ビジネスモデルでは、新薬だからといって既存市場への参入は簡単ではありません。

アンメットメディカルニーズが枯渇し、新薬への期待が得られない領域も増えつつあります。

その場合は新薬であっても既存市場から患者を奪わなければなりません。

成熟期から衰退期にある降圧剤市場を例にみてみると、既に治療指針が確定しており、クラス別の処方傾向が定まっています。

さらに細分化するとクラス内競争は既に終わりを迎え、同様に一強型市場を形成しています。

クラス内弱者の製品から自社製品への切替であれば着実に市場を獲得し、さらに1stチョイス製品との併用薬の位置づけが定着すればシェアを高めることも出来るはずです。

病院市場であれば一増一減により自社製品への切替が進むかもしれません。

しかしヒエラルキー型組織のヘルスケア業界では切替は簡単ではありません。

メールやホームページによる情報提供だけでは実現困難です。

人的要因としてのMRの存在が不可欠です。

同じ目的に向かっているはずなのに本社と営業の対立が起きることは珍しくありません。

むしろ平常運転と言えます。

私はフィールドトレーナーとして、毎月更新される戦略プランとパンフレットをMRに落とし込む研修業務に従事していたことがあります。

冒頭にベストプラクティスを共有し、本社が作成したセールストークのロールプレイングを実施します。

その際にMRから、「そのプランでは上手くいかない、もっとこうした方がよいのでは?」との意見が出されました。

納得感、腹落感を得られなかったのです。

そのような経験の中、MRからの納得感を得て、実行性を高める方法がないかと考えたのがマトリクス分析法です。

マトリクス分析法を用いることで、なぜ本社はその戦略プランを立てたのか、なぜMRによっては戦略プランが合わないのか定量的かつ客観的に説明することが出来るようになりました。

印象的だったのは、モヤモヤが解消された時のMRの安心した顔です。

マトリクス分析法を使えば上手くいった時だけでなく、うまくいかなかった時にも、いいわけでは無く論理的に説明することが出来ます。

状況を改善するために上司に支援を求めることだってできます。

無意味な対立を回避し前進するエネルギーに転換しませんか?

従来通りのオフラインによる人的営業に加えて、DXを活用したオンラインとのハイブリッド営業が推進されています。

では人的要因であるMRとデジタルの掛け合わせは当初期待した通りの処方インパクトが得られているでしょうか?

スマートテクノロジーの登場により人が行っていた業務や意思決定を、コンピュータや機械でこなすようになりました。

しかし依然として、どの項目を重視すれば良いかなどの重みづけは人が行う必要があります。

優先順位を正しい方法で設定していますか?

維持:現在のリソース量を継続する

強化:現在のリソースに人的要因やデジタルを追加する

検討:強化フレーム以上のリソース量を確保できるか、他に優先すべきことはないか検討する

撤退:現在のリソースを他に振り分ける

全体の一部が数値の大部分を作り出している、いわゆる2:8の法則はご存知でしょう。

パレート分析(ABC分析)は、ウェイトが高い順にA、B、Cのグループに分類し、重要度が高いグループを重点的に管理する手法です。

イタリアの経済学者ヴルフィレド・パレートによって『政治経済学講義』 (1896, 1897) の中で提唱されました。

コトラーがマーケティング1.0を提唱した20世紀初頭は需要が供給をはるかに上回る、大量生産・大量消費の時代です。

現代のような世界的な景気後退による市場が縮小する市場環境とは真逆と言ってもよい状況です。

縮小市場では競争環境がより厳しくなることから、3Cの中でも競合他社をより強く意識する必要があります。

マトリクス分析法はパレート分析(ABC分析)の軸に、競争環境の軸(a,b,c,d)の2軸で顧客を12のマトリクスに分類します。

そのため市場規模が縮小するゲーム型競争市場における戦略プラン二ングに適しています。

最近では米国大手通販サービスAmazonの成功からロングテール戦略が注目されるようになりました。

ブロックバスター型のビジネスモデルが困難となった現在では、ニッチ市場における戦略も非常に重要となりました。

マトリクス分析法は非差別化戦略、差別化戦略、集中化戦略、ニッチ戦略全てに対応する戦略プランニングの手法です。