現在の市場は、かつてのような右肩上がりの拡大市場ではありません。縮小・成熟市場、すなわちゼロサム型の競争構造へと移行しています。このような構造では、「最初に的確な手を打った者が全てを持っていく」のが原則です。つまり、“勝ち馬に乗ろうとする頃には、もうその馬はゴールしている”のです。

それでも、「他社が導入してから考える」「信頼できる実績が出てから評価する」といった“後追い主義”を繰り返す企業は少なくありません。その結果、市場の変化に乗り遅れ、ジリジリと競争力を失っていきます。これはもはや個人の問題ではなく、組織構造に巣食う“戦略的な無知”と言えるでしょう。


イノベーションは、イノベーターを探している

革新は、常に最初は理解されません。なぜなら、それが既存の延長線上にはないからです。その真価は、「結果が出た後」にようやく認識されるもの。だからこそ、「理解されること」や「納得されること」をゴールにしていては、何も変わりません。

イノベーションは、常にイノベーターを探しています。そして同時に、イノベーターもまた、イノベーションを探しているのです。これは両者の出会いによってのみ価値が生まれるという、需要と供給の“先読みの一致”です。“見えてから動く”人には、永遠に見えない関係と言えるでしょう。


勝ち馬は、最初から勝っていたわけではない

歴史を振り返れば、多くの画期的な製品やサービスが、最初は懐疑的な目で見られていました。例えば、スマートフォンが初めて登場した時、その真価を理解できた人はごく一部でした。しかし、既存の概念にとらわれず、その可能性を信じて開発・導入を進めたイノベーターたちがいたからこそ、今日の市場を形成する「勝ち馬」となったのです。彼らは「結果が出たから勝った」のではなく、「勝つと信じて育んだからこそ、結果として勝った」のです。


いま必要なのは、「勝ち馬を育てる意思決定者」

「みんながやっているからやる」「うちの実績ではまだ無理だと思う」「前例がないから様子を見たい」―そんな言葉を並べていては、勝ち馬を見送ることしかできません。

本当に必要なのは、イノベーターの覚悟です。それは、

  • まだ誰もやっていないからこそやる
  • 理解できないなら、まず見て、動いて、検証する
  • 「育てる側」にまわる

という強い意志です。


勝ち馬に乗るな。勝ち馬を育てよ。

時々、弊社が開発した分析システムに対して、信ぴょう性がない、信頼に値しないという方がおられます。システムを理解するためには、以下の知識を必要とします。

  • マーケティング:市場構造の理解、競争戦略、STP理論
  • 数学:確率論、分布モデル、ロジック構造の定式化
  • エンジニアリング:アルゴリズムの実装、再現性の確保、データ処理

このように3領域の知識の統合によって初めて成立している仕組みであり、特許という公的審査を経た技術的根拠を有している以上、「信じられないから否定する」という態度は、科学的根拠もなく“なんとなく怪しい”と批判する陰謀論と同じ構造です。

もちろんビジネスである以上、これらの情報全てを公開することはできません。しかし弊社のようなマイクロカンパニーは「どこの馬の骨だか分からない」という気持ちは理解できますが。

「信じられないから否定する」という態度では、その本質を理解することは難しいでしょう。科学的根拠に基づかず“なんとなく怪しい”と批判する態度は、時に大きな機会損失に繋がります。ユニクロとアスタリスク社の事件をご存知な方なら理解できると思いますが、ビジネス上、全ての情報を公開することはできませんが、私たちのシステムは多角的な知識の統合によって、市場の潜在的な変化を捉え、未来の「勝ち馬」を見出すための道筋を示すものです。

あなたの会社は、市場縮小期の厳しい競争環境において、勝ち馬を育てる意思決定ができていますか? それとも、ゴール後の馬を見送って、「自分も乗ればよかった」と言い続ける側ですか?