「製薬企業の患者中心戦略は正しいか?」

自社がスコープすべきは、市場と顧客、そして競合の3Cのうちどれでしょうか?

それはターゲット市場が、潜在的なマーケットか、あるいは予め顕在化したマーケットかにより異なります。

ECなどによる消費財ビジネスでは、不特定多数の広範な潜在顧客を対象としているため、購入確率の高い顧客獲得による売上の積み重ねを目的する戦略となります。

一方で、医療用医薬品ビジネスでは、売上の増加が主な目標である消費財市場とは根本的に異なり、顕在市場におけるシェアの拡大が中心的な戦略となります。

すなわち、潜在的市場がターゲットの消費財ビジネスでは顧客が、予めターゲット市場が顕在化している医薬品ビジネスでは競合にスコープすることになります。

医薬品は国民の健康や公衆衛生を保持する役割と存在意義から、顧客(患者)を中心としたマーケティングが求められます。

しかし、競合の存在を軽視した、過度な患者中心の戦略は、競合が存在する競争市場では負けを意味するかもしれません。