私は戦略コンサルタントとして活動する中で、データ分析の重要性を痛感し、自ら分析ツールを開発するまでになりました。マーケティングに加え、アナリティクスとエンジニアリングの知識を身につけることで、検査、診断、問診、処方箋という一連のコンサルティングプロセスを一貫して提供できるようになります。
一方で周りを見渡すと、コンサルタントや中小企業診断士には大きく2つのタイプに分かれると感じています。
それが「薬局型コンサル」と「医師型コンサル」です。
薬局型コンサル
薬局型は、クライアントの要望や表面的な課題を聞き、すぐに解決策を提示します。
たとえば、「売上を伸ばしたい」なら営業支援、「新規顧客を獲得したい」ならマーケティング施策、「効率化したい」ならDX導入、といった具合です。
一見スピーディーですが、十分な検査や診断なしに薬を処方するのは、根本的な解決に至らず、一時的な対症療法に終わってしまいます。
医師型コンサル
一方、医師型はまず検査(データ収集)と診断(分析)を重視します。
現状の市場構造、競合との関係、自社の強みを正しく把握することから始め、その上で問診(経営者の意向や現場の事情)を行い、ようやく処方箋(戦略や施策)に至ります。
どちらが本当に必要か
短期的な課題解決であれば、薬局型でも効果は得られるでしょう。しかし、市場環境が縮小し、ゼロサムゲームへと向かう現代では、根拠のない解決策だけでは限界があります。
今、本当に求められているのは、正しい診断に基づいた自立的な意思決定です。医師型コンサルが行うのは、その診断力を通じて、クライアントが持続的に競争優位を築くための支援です。
まとめ
外部環境の変化が加速し、将来を予測するのがますます難しくなっています。だからこそ、変化に柔軟に対応できる「診断力」を備えた医師型コンサルが、これまで以上に必要とされているのではないでしょうか。
