負け惜しみか、反論か?
私は、中小企業診断士が審査を担当する、シード〜アーリーステージの事業アイデアやプランを支援する公募に「独自に開発した分析手法」を応募したのですが、結果は不採択。自信があっただけに非常に残念でした。
講評では「数値を見える化するだけでは不十分で、解釈や改善支援まで含まなければ中小企業には活用できない」という指摘がありました。
違和感の正体
一見もっともらしい意見に聞こえますが、私は、そこに大きな違和感を覚えました。
なぜなら「数値を見える化=診断」に相当する部分を軽視し、いきなり「改善策を与えること」を求めているからです。
診断を抜きにした改善策は、偶然当たることはあっても、持続的な成果にはつながりません。
それでもなお、短期的に分かりやすい「処方」や「伴走支援」が優先される傾向が強い。
この視点の偏りこそが、現在の支援の限界だと感じました。
実際、私の提案は分析手法にとどまらず、そこから解釈や改善支援につながる戦略的意思決定を支援するものです。
新しい分析手法が評価されにくい理由
私が開発した分析手法は、企業が自ら市場を診断し、戦略を立て、意思決定を自立的に行うための仕組みです。
しかし「解釈や改善まで含めてこそ支援だ」という審査の視点からすれば、これは“未完成”に映ったのかもしれません。
つまり、短期的な伴走支援を評価する枠組みの中では、長期的に企業の自立を支える仕組みは価値を正しく評価されにくいのだと感じました。
不採択が示したもの
今回の不採択は悔しい経験でしたが、同時に重要な気づきでもありました。
それは、既存の公募や審査制度が「診断に基づく自立的な意思決定の力」を正しく評価する仕組みになっていないということです。
正しく評価するためのは、マーケティング知識だけではなく、アナリティクスとエンジニアリングの知識が求められています。
外部環境の変化が激しく、予測が効かない時代にこそ、本当に必要なのは「改善策を与える支援」ではなく、自ら診断し戦略を描ける仕組みです。
そこにこそ、私の取り組む新しい分析手法の存在意義があるのだと改めて実感しました。
· 評価された点
- 業界、企業規模を問わず応用可能な高度な分析ツール。
- 市場の裾野が広がればビジネスチャンスが増える。
- 経営コンサルタント業界を主要顧客にする可能性がある。
· 懸念・改善点
数値化(見える化)だけでなく、解釈支援や改善支援まで含めないと導入は難しい。
中小企業が使いこなせるか不明
多業種へのサポート体制が不透明
