2月17日より医療従事者4万人に対してコロナワクチン接種が開始されました。

政府は新型コロナワクチンの接種スケジュールを公表し、接種対象と接種時期を示しています。

これは市場細分化と製品ライフサイクルを見据えた、非常によく考えられた超強力な戦略マーケティングプランです。

新薬ロンチの際の良い参考事例になるのでご紹介したいと思います。

これまでも市場細分化により着実にシェアを積み重ねることの重要性についてご紹介して来ましたが、ここでも見事に再現されています。

医療従事者から開始し、高齢者まで接種されれば、クープマンモデルの「下限目標値:弱者と強者の境目 トップになりこともあるが不安定」な地位になります。

さらに基礎疾患保有者まで接種が完了すれば、ほぼ「安定目標値:安定的な強者の位置 独走態勢に入る」に到達します。

もし市場細分化をせずにいきなり国民全員に接種義務として開始したとしたら大きな反発が想像されますよね。

でも必ず接種すべき対象者から徐々にシェアを高めていけばどうでしょう?

医療従事者は人口全体の0.03%に過ぎませんが、医療従事者というセグメンテーションを行えば、その中で接種を拒絶する人の割合は極めて低いと想像されます。

そうなっては、いくらワクチン接種は個人の自由意思だとしても拒絶することは非常に困難です。

特に同調思考の強い日本の村的文化では浸透しやすい戦略マーケティングプランだと感じます。

4月までの接種がスケジュール通りに進めば日本国民の約半数の接種が完了しており、あとはなし崩し的に接種が進み、「上限目標値:絶対的な独走状態」の実現は難しいことではありません。

ランチェスター戦略の市場細分化によりセグメトの中で常にNo.1を目指していけば、いずれ全体市場のNo.1になれる可能性があることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

接種スケジュール

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マイルストーン

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