競合が必ずしも敵対するとは限りません。

互いに協力した方が得な場合があります。

同じような製品であれば協力できる範囲も広くなるはずです。

例えば1stインクラスで既存クラスの薬剤と競合状態にあるとします。

同クラスには自社製品しか存在しない場合は他のクラスの強者と共闘することを検討します。

図1

それは強者に追加併用してもらうことです。

例えばSGLT2としての1stインクラスであれば、糖尿病治療薬で最も処方率の高いDPP-4阻害薬に併用してもらうことが出来ればシェアアップのスピードは格段に上がります。

同クラスに競合製品があり、ともにシェア値が低い場合に共闘して他のクラスと競合する方法も有効です。

市場に成長性がある場合には単独ではリソース量が不足することもあり、協力することで新規クラスの市場を伸ばす戦略です。

例えば糖吸収・排泄調整系の中でSGLT2とα-GIのクラス間の戦いとしてα-GIを駆逐します。

SGLT2クラスとしての競争地位が確立したら本格的にクラス内での競争優位性を築きます。

製品ライフサイクルを見極めてフェーズごとに戦略を変えていく必要があります。