現在、クリニック開業の支援をしていますが立地が悪く医療圏として患者の見込みが損益点を超えません。

ビジネスにおいて、商圏として投資(開業)に見合うだけの市場性があるか、市場は成長しているかは重要な意思決定の要因です。

しかしクリニックと顧客である患者の関係はB to Cのビジネスモデルであり、顔の見えない不特定多数が対象です。

つまり消費財マーケティングと同様な戦略プランが可能と言えます。

現在の消費財マーケティングでは、従来のCMや広告を打って店舗で待つという受け身のビジネスモデルからインターネットなどのITツールを用いることで効率的にマスマーケティングを行うことが出来るようになり、BtoCからDtoC(製造者が消費者に直接サービスを販売するビジネスモデル)へと変化しています。

医療においてもホームページなどで認知を広げ、オンライン診療やAI問診などのシステムを活用すれば医療圏に縛られることなく全国を市場とすることも不可能ではありません。

一方で医薬品ビジネスは顧客である患者へのダイレクトマーケティングには制限があり、処方箋を必要とするため医師を介する必要があります。

BtoBのビジネスモデルからの転換はまだまだ難しいようです。