重症化リスクが低い若年層にはワクチン接種に消極的な人が多いことから、接種を促すために各自治体が食事券や車が当たる抽選などの特典を設け接種率の向上に取り組んでいます。

車が当たるとは豪華特典ですね。

これらはワクチン接種を通じてQOLの改善などの顧客体験による戦略プランといえます。

また同時にデジタル技術を用いることでワクチン接種に簡単にアクセスできる環境整備も進めています。

すなわちこれらは現在のビジネストレンドの最先端である「DX」と「CX」です。

しかしビジネストレンドの最先端であってもマーケティングにおいて必ずしも強力な切札とは限りません。

なぜなら、「DX」と「CX」は市場ライフサイクルの成長が止まり、市場規模が縮小に転じる成熟期から衰退期の戦略プランだからです。

マーケティングの主戦場である製品そのものを中心とした戦略プランではなく、付加価値として顧客ニーズを掘り起こし市場を拡大するための対策です。

どんなに優れた製品であっても顧客ニーズが存在しない市場では売ることが出来ません。

成熟期から衰退期のフェーズでは既存市場のシェアをいかに維持/拡大するかが重要です。