IQVIAジャパンによると、2026年医薬品市場の世界ランキングでは日本が4位に後退し、対世界シェアで5%を下回ったそうです。

日本においては医薬品の市場規模は社会保障費の影響を大きく受けます。

歳出の約3分の1を占める社会保障関係予算は対前年度当初比1.2%増の36兆2,735億円と微増となり、こちらも過去最高を更新しています。

2022年度に行われた診療報酬改定では診療報酬については看護職の給与引き上げなどで0.43%のプラス改定となりましたが、薬価も含めたトータルの改定率は0.94%のマイナスです。

戦略を考える上で、市場規模は非常に重要な要因です。

自社が参入する製品群における市場規模はもちろんですが、日本では国民皆保険や薬価制度によって医薬品ビジネスは需要と価格において保護されています。

一方で社会保障費の増減の影響を確実に被るとも言えます。

グローバルに展開する製薬企業にとっては日本市場の魅力が低下し、経営資源の投入に消極的になるかもしれません。

https://www.stat.go.jp/data/nihon/23.html