競合不在のブルーオーシャンを探すか、それとも血を血で洗うレッドオーシャンに参入するか?
どちらを選択してもPros and Consのトレードオフを前提とした決断を求められます。
しかし医薬品ビジネスでは第三の選択肢があります。
それは競合との協力です。
例えばニュークラスの画期的な新薬であっても市場参入時には顧客から認知されない弱者です。
その弱者がいきなり市場内強者の既存薬との切替を進めても、発売前から期待されるブロックバスターでもない限り失敗に終わる可能性は非常に高いと言えます。
その場合の戦略として既存薬の効果不十分例へのアドオンあるいはスイッチ薬として着実にシェアを積み重ねる方法があります。
トリレンマにおける「協力」のポジショニングです。
そして既存薬が射程距離に入ったタイミングで「対立」のポジショニングに転じます。
ブルーオーシャンでは市場がニッチ過ぎて多くの売上が期待できない、かといってレッドオーシャンでは競争優位性を得ることが難しいケースでは有効な戦略プランです。
戦略において最も重要なポイントは「必ず勝つ、絶対に負けない」ことです。
勝つか負けるか分からない挑戦では「戦略」とは言えません。