卸が医療機関や薬局に納入する価格がメーカーからの仕入れ値を下回る現象が起きています。

いわゆる「逆ザヤ」、1次差益マイナスです。

売れば売るだけ赤字になる不可解な構造ですが、理由として①厳しい法規制、②競合他社との差別化が難しい、③メーカーからのアローワンスによる利益、④国定薬価により利益を上乗せできない、などが挙げられます。

また価格交渉や、医薬品の急配対応など、コストがかかりやすい構造があります。

さらに近年は薬価の引き下げや、収益性が低いジェネリック医薬品の普及など卸にとって非常に利益を出しにくい環境です。

利益を重視するには利益を確保できるだけの売り上げがあることが大前提です。

売上が固定費+変動費を上回ることで利益が生まれます。

さて、利益と売上、優先すべきはどちらでしょうか?