利益と売上、どちらが2倍にするのが簡単かといえば利益です。
だからといって安易に飛びつくことは出来ません。
利益を重視するには利益を確保できるだけの売り上げがあることが大前提です。
売上が固定費+変動費を上回ることで利益が生まれます。
また利益中心主義の弊害は顧客志向にならず、販売志向になることです。
顧客志向を失えばサービスが低下し顧客離れを招きます。
ピータードラッガーは「利益は結果であって目的ではない」と言っています。
とはいえ売上を向上し利益を得るためには、一律にサービスを提供するわけにはいきません。
際限なく経営資源があれば別ですが、通常は限られた経営資源を効率良く投下しなければならないからです。
顧客に優先順位をつけ、よりサービスを提供する顧客と、リターンが見込めずサービスを提供することが難しい顧客に色分けをする必要があります。
なぜ自らマイナス差益を生むような価格競争をする必要があるかといえば、市場競争が厳しいからです。
売上を向上するためには競合との市場競争に打ち勝つ必要があります。
競争市場には必ず競合が存在します。
勝つための理論とプロセスが必要です。