「AI」「サステナビリティ」「エンゲージメント」「レジリエンス」。ビジネスの世界には、意味があいまいなのにやたらと耳にする言葉があふれています。これらは、いわゆるバズワード(流行語)です。わかるような、わからないような。でも、なぜか会議で出てくると「おっ」と思ってしまう。それがバズワードの力です。
■ なぜバズワードは刺さるのか?
理由は単純明快。
人は「知らない=恥」「わかっている=優越感」という心理にとても弱いからです。
「今これが来ている」
「これを知らないと遅れている」
そう言われると、意味が曖昧でも「良さそう」と思ってしまう。
これが社会的証明やバーナム効果と呼ばれる現象です。
■ バズワードは「入口」を作る武器
もちろん、バズワードだけでは本質には届きません。
むしろ、中身が伴わなければすぐに見破られるリスクもあります。
ですが、「最初の入口」としての力は絶大です。
・未来感
・難解さ
・優越感
を巧みに演出し、「何だか凄そう」と思わせることで、
人はその先を知りたくなるのです。
これがバズワードマーケティングの本質です。
■ 重要なのは「その先」があること
ただし、バズワードはあくまで入口を開ける鍵。
ドアを開けたその先に具体と中身がなければ、すぐに失望を招きます。
したがって、バズワードマーケティングの正しい使い方は、
「意味が曖昧なまま刺さる言葉で関心を集め、
その後にしっかりと価値を伝えることで納得と共感を生む」
という、二段構えのアプローチなのです。
■ バズワードは”恐れるもの”ではなく”使いこなすもの”
新しい概念やソリューションを広めるとき、
バズワードは決して悪ではありません。
むしろ、
「意味が分からなくても惹きつけられる言葉」
こそ、変化と進化を届けるための重要な武器になるのです。
