ビッグデータの時代、明確な戦略を持たないまま大量のデータの処理を行っていては、膨大な時間を費やすうえに精神的な疲労を招きます。
 
また、データから意思決定までのプロセスが標準化されていなければ、結局は戦略を持たないマーケターの属人的な思い込みに基づく意思決定となってしまいます。
 
医薬品ビジネスにおいて最も重要な顧客情報は顧客ごとの治療方針と処方傾向です。
 
医薬品は消費材のような嗜好性や趣味性で選択するものではありません。
 
そのため顧客の生活習慣や家族構成、趣味や休日の過ごし方の情報はエンゲージメントを高めるためには有効ですが症例を獲得する上では必ずしも重要ではありません。
 
必要のない膨大な情報はノイズとなり誤った分析結果につながる可能性があります。
 
受発注データから顧客ごとの自社製品および競合製品の使用状況を知ることが出来れば、使用する製品特性から治療方針や、シェア値から第一選択薬や追加薬などの処方傾向も知ることも出来ます。
 
受発注データは3C全ての情報を含む完全情報です。
 
その受発注データを用いて行うマトリクス分析法は必要最低限な情報からの意思決定を可能にします。