“共通言語”という武器──DXS Stratify®がつなぐ本社と営業の戦略クロストーク
営業は「観察の視点」を持ち、本社は「データの視点」を持っています。
しかし、この二つがうまく噛み合っていない企業は、意外と多いものです。


営業の方々は、「本社は現場をわかっていない」と感じることがあるでしょう。
一方で本社側は、「もっと根拠のある情報がほしい」と思っているかもしれません。


このすれ違いの原因は、能力や熱意の違いではなく、“話す言語が違う”ことにあります。 だからこそ、両者が同じ土俵で会話できる“共通言語”が必要です。


その役割を果たすのが、数理モデルを用いた静的分析です。
医薬品販売データベースをもとに、シェアポジションやシェアギャップを算出し、競争優位性を定量的に可視化することができます。


たとえば、本社が策定した戦略が現場でうまく機能していないとき、営業は単に「うまくいきません」と伝えるのではなく、「このエリアでは競合とのシェアギャップが大きく、逆転の可能性が低い」と、具体的かつ根拠あるフィードバックが可能になります。

また、営業が「ここは攻め時だ」と直感的に感じる場面でも、数値をもとに「シェアギャップが小さく、逆転のチャンスがあるターゲットである」と裏付けることができます。


このようにして、営業の暗黙知が形式知へと変換され、本社の形式知が現場と結びついて“共有知”へと昇華されていくのです。この共有知があることで、現場での判断はより戦略的に、本社の方針はより実行性を持つようになります。

静的な分析にとどまらず、リアルタイムの変化を捉えて即座に軌道修正できる、動的な意思決定のサイクルが回り始めます。従来のPDCAは、ある程度予測可能でルーチン化された業務には有効ですが、不確実性の高い環境や複雑な市場状況では限界があります。

そこで重要になるのが、S(戦略立案)→ P(行動設計)→ D(実行)→ A(分析)というSPDAループです。このSPDAループは、変化する競争環境に対して柔軟に対応しながら、現場の行動を戦略と一貫性をもって設計・実行・評価するための仕組みです。

そして最後のA(分析)では、CRMに蓄積された活動データや成果データをAIで動的に分析し、成功要因(KSF)を可視化します。

これにより、属人的でブラックボックス化しがちな“AIによるサジェスチョン”を、再現可能な知識へと転換することができます。

戦略は、本社だけが決めるものでも、現場が“なんとなく”で動くものでもありません。
両者が対話を通じて、一緒につくり上げていくものです。

この形式知と暗黙知のクロストークを支える共通言語こそが、DXS Stratify®です。
DXS Stratify®は、医薬品市場における市場規模、競争環境、競合優位性を定量的に可視化する分析アプリケーションです。

営業が持つ「現場感覚」と、本社が持つ「分析知見」を、“数字”という共通言語で結びつけます。
戦略は、知識の蓄積だけではなく、知識の“流通”がなければ機能しません。
共有知とは、知識を資産から武器へと変えるための“パスワード”のようなものです。

DXS Stratify®のようなツールが共通言語となることで、共有知の生成が加速し、組織がひとつの頭脳として、戦略的に動ける状態を実現できます。

それこそが、競合との差を生みだすための起爆剤となるのです。