若い方の中にはPHSを知らない方もいるのではないでしょうか?
PHSは携帯電話が普及する以前は通信端末として圧倒的なシェアを持っていました。
そのPHSも一般向けPHSは2021年に既に終了しており、ビジネス向けPHSテレメタリングも2023年3月末で終了することが正式に決まっています。
今後も病院内にアンテナを設置することでPHSを内線として継続使用することは可能ですが病院側はたった1台の基地局・子機の破損によってスタッフ間通信手段の全面的な見直しを求められる可能性があります。
それを受けてPHSの代替について検討する医療機関も増えてきました。
そもそもPHSが廃止になった経緯にはスマートフォンの普及があるために代替としてスマートフォンに切り替わることは自然のことのように思えます。
しかし実際には今後も構内PHSとして利用を続けると回答した病院は、86.3%となり、8割以上の病院が新しい通信手段の導入に消極的です。
その理由は、
・どのような機器を導入すればいいのか分からない……20.7%
・導入する予算がない……38.6%
・電波干渉の不安がある……28.8%
といった多くの病院で「無線通信機器に対する知識不足」であることが理由です。
これは多くの製薬企業が勧めているDXによる情報提供推進は、情報の非対称性を解消し可能な限り早く必要な情報を医療者に伝達することで、売上機会損失を最小化することにその目的がありますが、逆に情報を与えなければ顧客は適切な判断や意思決定が出来ず、例え不自由であっても従来の製品/サービスを使い続ける可能性があると言えます。
差別化を機能させ顧客の購買行動惹起させるためには、情報そのものが顧客の購買行動を惹起するほどのインパクトを有している必要があります(強者を除く)。
DXによる情報提供を機能させるためのPromotional designが必要です。