市場規模から「顧客」、そして「個客」まで細分化してニーズに応えることが出来るAIですが、顧客の潜在的なニーズであるインサイトを測ることは苦手です。

AIは既に顕在化した個客ニーズに合わせた粒度の小さなサービスを提供することが出来る一方で、競合他社とのコモディティ化により差別化が図りづらく、競争優位性を得ることが出来ないといったデメリットが生じます。

そのために既存市場の衰退速度は抑制することが出来ても、潜在的な治療領域を開拓し、新たな市場を拡大することが出来ません。

さらに同一化はシェアを維持するために経営資源の投下が必要になる消耗戦を引き起こします。

顧客のインサイトを知るには、顧客の行動を観察し客観的に仮説検証を行うことで潜在的なニーズを発見することが出来るのです。

医薬品ビジネスにおける顧客の行動とはすなわち治療指針と処方傾向です。

治療指針と処方傾向はDDD(受発注データ)のシェア値から読み取ることが可能です。

マーケットシェア理論を用いたマトリクス分析なら数値化と視覚化によって顧客インサイトを明らかにします。