高市早苗氏の発言をきっかけに、「ワークライフバランス」についての議論があちらこちらで交わされています。このようなテーマが社会的に話題となり、働き方や生き方を見つめ直す機会が増えることは、とても良いことだと思います。
一方で、行き過ぎた他者への批判や攻撃的な発言には、少し立ち止まって考える余裕を持ちたいとも感じます。
私は、「ワーク」には二つの側面があると考えています。
ひとつは、責務としての最低限のワークや生活の基盤を確保するためのワーク。
もうひとつは、夢や使命を実現するための自分の意志で選び取るワーク。
この二つのワークの間にあるのは「対立」ではなく、「調和」です。
私には実現したい「夢」があり、そのために捻出するワークタイムと、生活のためのワークとのバランス調整が難しいこともあり、「ワークライフバランス」よりも、「ワーク&ワークバランス」という言葉の方がしっくりきます。
生きるためのワークと、意味を見出すためのワーク。その両輪が噛み合ってこそ、私たちは本当の意味で「働く」ことができるのではないでしょうか。
