最近、支援をさせていただいているH不動産の店舗は、駅から徒歩8分の場所に位置しており、テナントビルの2階にありながら内部が見えない構造となっています。
このエリアは、駅出口からロータリーを中心に、有名な不動産会社が軒を連ね、熾烈な競争が繰り広げられている激戦区です。
そのため、社員の皆さんも、立地の不利が競合他社に後れを取る要因になっていることを十分に理解されています。
しかし、立地や商圏の有利・不利は、単純に物理的な距離だけで決まるものではありません。
H不動産と駅の間にはC街道が走り、さらにMノ線をくぐらなければならないという地理的な障壁があります。また、店舗に入るためには階段を上る必要があり、さらに中が見えないため、初めての顧客には心理的なハードルが高い状況となっています。
こうした要因により、顧客は無意識のうちにH不動産を避けてしまう傾向があります。このような現象を「心理的商圏の狭小化」と呼びます。
さらに、駅出口周辺のロータリーを中心とする商圏と、C街道沿いに西へ広がる商圏という二大商圏から、H不動産は完全に孤立した状態にあります。
結果として、社員の皆さんが認識している以上に、H不動産は非常に大きなハンディキャップを抱えていると言えます。
こうしたデメリットを克服するためには、物理的な立地条件を補う工夫(例えば、オンラインマーケティングの強化や店舗の視認性向上)や、競合他社には提供できない独自の価値(専門性、親身な接客、迅速な対応など)を前面に押し出す戦略が不可欠です。
さて、まずは競争優位性について理解を深め、次なる一手を考えていく必要がありそうです。
