医療経営は確実に競争の時代に突入しています。

2025年に向けた医療機能再編では、競争に打ち勝ち生き残りを目指すか、あるいは統合して効率化を目指すという選択を迫られます。

少子高齢化による市場の縮小は、医療においても供給過多の状況を生んでいます。

医療機関ですら、競合に対して差別化を行い、顧客に働きかける必要があります。

つまりマーケティングが求められているということです。

マーケティングの基本に、顧客への価値提供があります。

医療機関にとっての顧客は患者です。

患者を獲得し定着させることは、医療機関と製薬企業の共通の利益となります。

そのため、これからのMRはマーケティング・スキルが不可欠になります。

医療サービスは非常に高度で専門的のため、医学的知識に乏しい患者にとっては、サービスの内容を理解することが難しい傾向にあります。

本来、患者は望んで医療機関を訪れているわけではありません。

誰も望んで病気になんてなりたくはないからです。

そのため顧客のニーズは顕在化した部分と潜在的な要因が複雑に絡み合っています。

また医学的知識に乏しい患者は自分の状況を医学的に表現することが出来ません。

価値提供のためには、患者のインサイトを知る必要があります。