あなたの特技は何ですか?あなたの強みはどこですか?

人生でことあるごとにこのような質問を受けてきたせいか、いきなり強み弱みをフレームに書き始める方がいますが、それは間違いです。

まず外部環境要因を洗い出し、つぎに内部環境要因を洗い出すことから始めましょう。

この時点では分析を行う必要はありません、出来るだけバイアスをかけずに要因を洗い出します。

付箋紙を使ったブレーンストーミングが有効です。

外部環境要因の洗い出しから始める理由は、外部環境は自社ではコントロールすることが出来ず、自社は常に外部環境の影響を受け、その結果、強みと弱みは相対的に変化するからです。

例えば英会話教室の例を挙げてみましょう。

内部環境要因≒自社の特性

  • 駅近の立地で通いやすい

一見、この特性は強みに見えますが、外部環境によっては弱みにもなります。

外部環境要因にリモート化の拡大があれば、駅に近いことは必ずしも強みとは言えず、固定費が掛かることで授業料を引き上げてしまうかもしれません。

また通える範囲の顧客しか獲得出来ないことになり、商圏を狭め機会損失を招きます。

強みとは他者にとって価値の提供となるものであり、価値がなければただの特性です。

さらに競合他社には提供が出来ない自社だけの価値が「自社だけの強み」になります。 SWOT/クロスSWOT分析によって、自社が必ず勝てる、絶対に負けないための場所、相手、立ち位置、すなわちSTPが決まります。