市場のライフサイクルが成熟期から衰退期に向かい、同一化が進むことで差別化が難しくなっています。

そのため製薬各社は製品以外の付加価値向上のためにDXによる顧客からの情報アクセス向上を進めています。

カスタマーセントリックによって顧客への提供価値の最大化を図るためです。

しかし結果として顧客の利便性向上は企業にとっては優越性を失うことにつながる場合があります。

医薬品は高度な情報を伴う製品であるために不完全競争市場を基本とし、製薬企業優位な市場構造を形成します。

ECビジネスで明らかのように、顧客が情報を得ることで完全競争市場が形成されると一強型市場形成が一気に進むこととなり一握りの勝者とその他大勢の敗者の二極化となります。

医薬品ビジネスのように製品ライフサイクルが長いケースでは一人勝ちが続き、逆転することはブロックバスター製品が登場するなど以外では不可能でしょう。