JAK阻害薬やPD-1モノクローナル抗体薬では、競合製品は存在するがインディケーションの重なりとズレがあるため、適応症市場の中での正確なシェア値が分からず受発注データが上手く活用できないとお聞きします。

そのためマトリクス分析を行っても同じ理由から有用性がないとのご意見をいただくことがほとんどです。

実際にインディケーションのある適応症ごとの競合製品との競争環境はマトリクス分析でも把握することができません。

しかし安くない受発注データを購入しているのですから正確には分からなくても概要だけでも掴むことで競合製品に優越性を持つことができると思います。

安定しているのか脆弱なのか、優先すべき顧客はどこなのか、リソースをどのように配分すればよいのか、マトリクス分析によって方向性は見えてきます。

製品Aは早急に安定目標に達するためにa行およびb行の顧客を育成しなければならないでしょう。