日本の宮大工はコンピューターや最新の建築道具など使用せず、直角に曲げられた曲尺と呼ばれる定規だけで微分積分、平方根、三角関数と言った建築に欠かすことの出来ない全ての数学的情報を算出することが出来る規矩術という技法を持っています。

曲尺の表には正規の目盛り表目 (おもてめ) を、裏にはその√2倍(角目)や1/π倍などの目盛りが刻まれているだけです。

デジタルによる進化は人に代わって多くの物事を行ってくれるようになりましたが、反面より複雑でブラックボックス化しているように感じます。

CRMに必要な分析にはREF分析、デシル分析、CPM分析など数多くありますが、その内容まで理解して使用している方は多くないでしょう。

その一方で多くの入力作業を必要とし、どのようなプロセスによって導き出されたか分からないサジェスチョンに従って活動を数値的にこなす今の営業はどのような心境でいるでしょうか?

マトリクス分析法は定量データと数式を組み合わせたいわばデジタルですが、分析結果を読み解き、最適な戦略を決めるのは私たちの自身です。

そこに面白さと喜びがあると私は思うのですがいかがでしょうか?