市場内の競合製品全てを対象に差別化を行うなど、リソースを割り当てていては戦力が分散してしまい競合製品の戦力に押されてしまいます。

攻撃目標となる競合製品を定め、リソースを集中投下しなければなりません。

では複数の競合製品がある場合にはどのように似て攻撃目標となる製品を決めれば良いでしょうか?

マーケットシェア理論では競合との市場内シェアの差から相対的に決めることになります。

現状で市場内で最もシェア値が高いのは競合製品ブルーです。

そして自社製品は競合製品ブルーに次ぐ2番手のシェアとなっています。

そして自社製品の後は競合製品レッド、イエローの順番です。

シェア値にシェア値の差を追加すると競合製品ブルーと競合製品レッドはいずれも√3倍以内の射程距離圏内にあります。

どちらを優先して攻略すべきでしょうか?

理論上は競合製品ブルーも射程距離圏内であり攻略可能ではありますが、ややシェア値の差が大きすぎます。

逆にみれば競合製品ブルーは射程距離圏内にある自社製品を今のうちに潰しておきたいでしょう。

また競合製品レッドはシェア値の差で自社製品が上回りますがシェア値の差がほとんどなく、自社製品を脅かす脅威であるため早めにシェアを奪い市場から駆逐したい存在です。

まず早急に競合製品レッドからシェアを奪い競合製品ブルーとのシェアを詰めることが先決です。

競合製品イエローから自社製品に切り替えることができれば一気にシェアを高めることができますが、競合製品イエローはニッチ市場戦略の場合があるため時系列で実績推移を確認した方が良いでしょう。