ニュータウンへの透析施設としての進出を検討してみます。

印西市には3つの透析施設があり、合計透析患者数は236名です。

透析患者は人口あたり0.2%の割合とされていおり、推定透析患者数は222名となります。

実透析患者数と推定透析患者数が近似しており需要と供給バランスはイコールです。

患者獲得のためには新規透析導入患者、高齢化および人口増加、介護施設の新規開設などの市場拡大が必要です。

ボリュームゾーンの生産年齢層の加齢に伴って今後20年間は生活習慣病は増加傾向にあります。

自社製品の対象患者・対象疾患の推定人口動態を確認してみましょう。

印西市の介護需要は今後急速に高まります。

現状では生産年齢層が多く、地域医療連携は確立していないようですが、介護需要に先駆けて市場参入することはチャンスにつながるかもしれません。

生産年齢が中心世代のためか在宅復帰の傾向が強いようです。

医療、介護、福祉の急性期から慢性期の機能分担の流れは現状ではニーズが低そうです。

しかし少子高齢化は確実に進むため今後10年の間には大きな変化があるでしょう。

北総線沿線は医療機関の絶対数が不足しているようです。

現地をみたところ平面地図でみるより商圏は複雑な構造をしており、それも原因の一つかもしれません。

北総線が商圏を南北に分断しており、横断する道を大きく迂回しなければ反対側へ回ることが出来ず、動線が非常に悪い状況です。

印旛区域は、複数の基幹病院があり、隣接区域間からの流入が多い区域である一方で、流出も多い区域です。

また、平成 47 年(2035 年)に向けて医療需要は増加傾向にある区域です。

急性期から回復期、在宅医療に至るまで、病床の機能分化及び連携における一連のサービスを総合的に確保する必要があります。

市場の成長性を検証していきましょう。

将来推計人口では今後10年間は緩やかに増加しその後減少に転じます。

内訳では人口全体における高齢者の割合である「比率高齢化」と実人数の両方の増加が進みます。

しかし減少傾向にあるとはいえ、20年後も生産年齢人口が最も多い点は良い傾向です。

医療介護需要予測指数では介護需要が全国平均に比べてとても高くなっています。

少子高齢化により、日本の医療は今後、「増えていくニーズ」と「減っていくニーズ」の大きな2つの変化に直面すると考えられます。

生活習慣病の多くは完治することはなく「病気とつきあっていく」ための慢性期医療が必要となります。

また、高齢者は加齢に伴うさまざまな臓器機能の低下から多かれ少なかれ慢性疾患を抱えています。

高齢化が進む日本では、慢性期医療の需要は増え続けていくでしょう。

公開情報やネット情報を用いて商圏分析を行っています。

①市場規模、②成長性、③競争優位性の3点を中心に検証していきます。

まず需要と供給バランスをみると需要(人口)は高いのに供給(医療機関数)は低い状況です。

原因は現地調査など確認する必要がありますが、土地用途の問題かあるいは大手ディベロッパーがショッピングモールの建設を計画しているか何らかの理由があるかもしれませんね。

戦略を立てる上で企業の理念はその根幹であり、そもそもの目的であり、重要な方向性を示すものです。

何社かの企業理念を列挙してみましたが、理念から他社との差別化につながるような違いを見つけることは難しいようです。

しかし理念とは時代を超えて不変であるべきものなので致し方ないのかもしれません。

時代に即しミッション、ビジョン、バリューを変化させることでブランディング戦略を成立させることができるのではないでしょうか。

不明確なターゲティングに対するマスマーケティングやKPIを追う数による物量作戦。

行くべき施設、会うべき顧客が不明確だから拡散攻撃が必要なんです。

行くべき施設、会うべき顧客に対してしっかりと活動すれば、なにをするかなんてあまり大きな意味はないかもしれません。