参院選の結果が出ましたのでシェア理論的考察をしてみました。
与党の自民党と野党第一党の民主党のシェア推移から競争地位と政権交代の可能性を見てみましょう。
シェア(議席占拠率)において民主党が自民党に最も接近したのは2010年です。
民主党は2009年8月末の衆院選で自民党を破り政権交代を果たしましたが、3年余りの政権運営は迷走し、この間に首相は2回も代わっています。
2016年に再度、射程距離理を詰めますが射程圏内まではあと一息足りませんでした。
既に市場内競争は1強型のシェア類型となっており、これは既に勝負ありを意味します。
政権交代には大きな戦略転換かインパクトのある社会的な出来事が必要です。
圧倒的な強者である自民党ですら公明党との連立を組んでいるため、実際のシェア差はもっと大きいはずです。
弱者である民主党は全体市場を狙わずエリア戦略に切り替えることも戦略の一つです。
いずれにせよ、民意が反映された選挙結果ということでしょうか。