同一市場内に複数の競合が存在する場合、競争環境の厳しさは単純に参入している競合の数だけでは判断するは出来ません。
つまり競合数が多いから競争環境は厳しく、少ないから容易いとはならないということです。
競争環境を見極めるための2つの指標をご紹介します。
それは「シェア類型」と「市場ライフサイクル」です。
「シェア類型」では競合間のシェアの差から競争環境を判断することが出来ます。
「分散型」であれば参入者の誰にでも強者になれる可能性がありますが、「一強型」になってしまうとその市場では既に勝負ありの状態にあります。
もう一つの指標は「市場ライフサイクル」です。
市場規模は拡大しているのか、あるいは縮小傾向にあるのかが判断の基準となります。
市場自体が成長期にあれば、「レース型競争」となり、大小の差はあるにしろ、参入者の全てが売上を伸ばすことが出来ます。
逆に市場規模が縮小傾向にあれば、限られたパイを奪い合う「ゼロサムゲーム」となり、一方が売上を伸ばせば他方が売上を失うことを意味します。
今の医薬品ビジネスのマーケットは縮小傾向にあります。
まず優先すべきは競合との競争に勝ち残ることです。