治療方針と処方傾向は、自社製品を処方してもらうための重要な顧客情報です。

しかし顧客である医師に治療方針と処方傾向を訪ねても、「患者の病態による」ケーズバイケースと答えられてしまうのではないでしょうか?

医療の基本は一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせて個別化された治療を行うことです。

患者さんの体質や病気に関連している遺伝子情報をより細かく調べた上で、個々の患者さんの体質や病気のタイプに合わせて治療を行うこともあるかもしれません。

それではセグメント設定やターゲット設定、ポジション設定などの属性分類に意味がないかと言えばそうではありません。

ターゲット顧客の持つ患者群には、どのような属性があり、それぞれがどの程度の市場規模を持っているのか把握することが出来るからです。

市場を細分化することが出来れば、全体市場を狙うのか、競合との争いを避けたニッチ市場を狙うべきなのかの判断材料となり、戦略策定の上で競合に対して非常に有利になります。