みなさんは「視覚優位」や「聴覚優位」、「言語優位」といった言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これらは認知特性と呼ばれ、外界からの情報のインプットやアウトプットの情報処理の方法です。

認知特性は人それぞれ異なり、同じことを見たり、聞いても必ずしも自分と同じ方法で相手が理解しているとは限りません。

たとえば、文字ばかりの説明の方を好むという人がいる一方で、グラフなどの情報の方が理解しやすい人もいます。

このように認知特性は、個人個人の思考や認知の「好み」と言えるものです。

昨日のブログで、「メラビアンの法則」を例に、文字だけの情報では伝達出来る情報量が少ない傾向にあると紹介しましたが、皆さんの顧客である医師では若干の違いがあるかもしれません。

以前、話題になった本で「東大生のノート」というものがありました。

多くの人は、情報を自分の中で整理して頭に入れる「インプット」を目的としてノートをとっています。

100人以上の東大生による受験生時代のノートを調査した結果、彼らは「アウトプット」つまり「学んだ知識を試験時に確実に思い出すこと」を目的にノートを書いている、ということが分かりました。

確かに医師など知的レベルの高い方は文字情報を好む傾向があるように感じます。

クライアントである医師のホームページ作成を手掛けたことがありますが、対象者である患者を想定して写真などイメージを中心とした構成にしたところ文字を多く入れた構成にするように修正が入りました。

私のように情報処理速度が遅い脳を持つ人間には、ビジーに映る画面でも、クライアントには情報量が少なく、訴求インパクトが低いと感じたのかもしれません。