製薬業界は自社製品のみならず競合製品の売上データが施設/Brick単位で入手できる極めて稀な業界です。

受発注データを読み解くスキルが有ればMRが最も知りたいであろう「治療方針」と「処方傾向」を推測することが出来ます。

更に自社製品のみならず競合製品の売上高が分かることで、患者数および市場金額規模まで分かります。

市場金額が分かればシェア値から自社の競争地位、競合他社に対する競争優位性が分かるので、顧客ターゲティングはもちろん、投入すべき経営資源の量や顧客に最適化されたメッセージが明確になるのです。

もし受発注データがなかったらどうでしょうか?

オンライン/オフラインで顧客情報を収集し、入力/管理、分析、考課、戦略プランニングから実行計画まで多くの行程が必要になります。

顧客個々人の顔が見えない、不特定多数のマスマーケティングある消費者マーケティングでは必要であっても、ターゲットマーケティングである医薬品ビジネス、それも受発注データを入手することが出来る製薬業界では自ら状況を複雑化しているのではないでしょうか。