顧客への情報提供のチャネルはMRを主体としたシングルチャンネルからマルチチャネル、そして現在ではオムニチャネルへと変化してきました。

皆さんの会社でも積極的に推進されていると思います。

ではオムニチャネル化によってMRの皆さんの仕事はしやすくなったでしょうか?

顧客による商品の認知、興味関心、比較検討、購買といった一連の購買プロセスが、顧客にとって快適であるよう、顧客目線で各チャネルがシームレスに構成される事がオムニチャネルのポイントです。

実店舗を持たないECサイトによるインターネット販売ビジネスなどでは、顧客の購買を促進するためにオムニチャネルはとても有用な手段です。

しかしオムニチャネルは分散市場の不特定多数の顧客へのマスマーケティングにはとても相性の良い手段だと思いますが、医薬品ビジネスのようにターゲティングマーケティングではどうでしょうか?

将来的にMRを不在にするため情報提供チャネルであれば別ですが、現時点ではMRの存在は営業という観点から、医薬品ビジネスにおいて不可欠です。

オムニチャネルの推進はMRの存在意義を薄め、その役割を機能しにくくしてはいないでしょうか?