皆さんご存知のように医薬品ではMorbidity and Mortalityという考え方があります。
死亡率/罹患率に関するリスクです。
例えば高血圧患者では降圧薬の投与により血圧を低下させる治療を行います。
血圧を適正値にコントロールすれば生命予後が改善するという仮説です。
降圧薬を投与した患者で血圧が改善するのは当然のことですが、総死亡を改善したか否かを検証する必要があります。
総死亡には自殺や事故、寿命など一見薬剤とは無縁と思われる死亡原因も含まれます。
総死亡が減少せず、逆に増加した場合には現時点では因果関係は無いとされていることが実は薬剤の投与が原因となっている可能性があります。

大阪でのコロナワクチンの有用性についての記事がありました。
60歳以上
未接種:死亡率4.6% 重症化率6.1%
接種済:死亡率1.6% 重症化率1.9%

40~50歳
未接種:死亡率0.3% 重症化率2.2%
接種済:死亡率0.0% 重症化率0.1%

20~30歳
未接種:死亡率0.01% 重症化率0.2%
接種済:死亡率0.0%  重症化率0.0%

接種者は未接種者より低下しています。

総死亡を知るために超過死亡数を調べました
1~5月
全国:5076~24300人/1億2千500万人
東京:61~451人/1400万人
大阪:865~1300人/885万人
兵庫:514~834人/540万人

大阪の超過死亡が突出して多いことが気になります。
超過死亡は冬季には増えますが4~5月に増加することはまずありません。

医師、医療関係者のワクチン接種から始まり高齢者の接種が始まったのは4月1日以降ですが当然ながらコロナとの因果関係は不明です。

接種率が大きく異なる年代別感染率が全て減少している点も検討すると面白いかもしれません。