衆議院選挙の小選挙区と比例代表を合わせた465議席の配分が決まりました。

開票結果から『競争地位』を算出してみましょう。

自民党は276議席から15席減らしたものの、単独で国会を安定的に運営するための「絶対安定多数」である261議席を確保しました。

議席占有率は56%の安定目標値、安定的な強者の位置におり独走態勢にあります。

立憲民主党は選挙前の109席を下回り96議席です。

議席占有率は21%の上位目標値、弱者のなかの相対的強者ではあるが伸びるか落ちるか不安定です。

選挙前の4倍近い議席を獲得し第三党に躍進した日本維新の会ですが、9%の存在目標値、存在が認められるが市場への影響力は無く撤退の基準です。

同じく、存在目標値の公明ですが、自民党との連立により安定的な位置にいると言えるでしょう。

自民党の議席占有率と野党第一党の立民の議席占有率は√3倍を超えており、射程距離理論では圏外となり攻撃目標にはなりません。

射程距離に入るためには最低でも議席占有率を35%まで増やしたいところです。

候補者の一本化は良い戦略だと思いますが、政権を執るには、やはり連立するしか議席占有率を上げる方法がありません。

しかしクープマンモデルでは100:0になることはまれです。

多者間競争の場合、通常は2:1が最も安定したシェア差となります。

経営資源を投入する意義は非常に低いですが、自民党が失策する機会を見逃さずに継続して活動することがポイントです。

*当ブログ記事は特定の政党を支持するものではありません