市場内の購入意志を持つ潜在顧客を見つけるだけの作業なら、消費財マーケティングのように分散市場の不特定多数の顧客に対するマスマーケティングが有効な戦略プランです。

しかし医薬品ビジネスは個人の嗜好品ではありません。

使用に関しては様々なコンセンサスが必要です。

処方に対する様々な関係者の意思統一を図り、市場を形成していかなければなりません。

そのプロセスにはどうしても時間がかかるのです。

初めから処方意思のある顧客を獲得だけで売上を構成してしまうと、やがて頭打ちになります。

よく保険の外交員に例えられるように、友人知人、親兄弟を保険に加入させたら終了となってしまいます。

時間はかかっても、しっかりと基盤を構築していけば継続的に売上を上げることが出来ます。

意思統一において、皆さんも感じると思いますが、医師の世界は時代とともに変わったとはいえ、縦社会です。

ヒエラルキーとメンツが存在します。

これは間違えないようにした方が良いでしょう。