読者の皆さんの中にも釣りをされる方がいると思います。
釣りをする際に魚が見えていることは少ないのではないでしょうか?
水面を眺めながら、水中にはきっと魚がいると信じて釣り糸を垂れるわけです。
もし魚が大量にいることが分かっていれば釣り糸など垂れず、網でも投げて一気に囲い込むことを考えるかもしれません。
もしこれが鳥を撃つハンティングだったらどうでしょう?
空は見上げれば鳥がいるかいないかは一目瞭然です。
何もない空に向かって銃を撃つ人はいないでしょう、弾の無駄使いです。
デジタルプロモーションによる情報の一斉配信は、そこにポテンシャル顧客が存在し情報に反応することを前提として実施されています。
釣りに例えるなら魚が大量に目前に存在し、網を投げ入れている状況を想像しているわけです。
しかし実際にポテンシャル顧客が網に引っかかるかどうかは投げてみなければわかりません。
いるかいないのか、または餌に反応するのか、予め試算することは出来ているでしょうか?
デジタルプロモーションの処方インパクトは期待したほど成果をあげていないと聞きます。
もし凄腕の釣り師であれば、何時に何処にいけば魚がいるのか知っているでしょう。
出来るMRは面会が困難な顧客にも不思議と面会をしています。
それを知らなければいつまで糸を垂れても待ちぼうけのボウズで帰宅することになります。
果たして、行動履歴で得られたデジタルデータを駆使することで大物を釣り上げることは出来るでしょうか?