対面での機会は減りましたがWebによる講演会を開催する機会は多いと思います。

皆さんはどのように講演会のテーマを決めていますか?

また講演会を開催することが売上向上につながっている実感はありますか?

講演会の実施と売上を連動させるためには目的を明確化することです。

とりあえず出来るだけ多くの参加者を集め情報を提供すれば売上につながるほど甘くはありません。

また何度開催しても参加する顧客はいつも同じということも少ないでしょう。

それでは講演会を開催すること自体が目的となってしまいます。

まずはターゲット顧客を明確にすることです。

次にそれらの顧客にどのような情報提供をすれば売上につながるのかを決めます。

重要なことはターゲット顧客の背景を揃えることです。

色々なタイプの顧客を招聘対象にしてはテーマが絞り込めないのも当然です。

背景が同じ顧客なら事前のヒアリングで共通のニーズを聞き出すこともできるでしょう。

自社製品の処方量(シェア)が多い顧客に継続処方を目的に開催するのであればガイドラインや学会の治療指針など広い範囲のテーマにし、医師のみならずコメディカルまで幅広く招聘します。

これは自社製品が「強者」であることをアピールすることが出来ます。

処方が競合製品と拮抗している顧客の場合は同じように競合製品を処方している顧客を集め、差別化をテーマに開催します。

また新規参入時などでは処方が獲得出来ていない顧客を集め、自社製品のベストな使い方をテーマにするなど、極々専門的なテーマとし、専門医を集める小規模な講演会が効果的です。

逆にこれらの顧客にガイドラインや学会の治療指針などをテーマにすると競合製品の処方を促進することになるので注意が必要です。

講師1人あたりの参加者の割合が決められているなど難しい面もありますが、ターゲット顧客と人数合わせのための参加者は明確にしておきましょう。