MR不要論でご存知の方も多い日本薬剤師会の磯部理事長ですが、「MR減算」論も提唱されています。

医療用医薬品の原資は税金が3割、保険料が5割、窓口負担が平均1.5割で構成されており、それにより成り立っているMRの活動は本来の役割を果たしておらず営業活動に費やされていると言われています。

ただでさえ肩身が狭いMRですがもう弱り目に祟り目、立つ瀬がありません。

「MR活動の中心は医薬情報の提供や、集めた副作用情報のフィードバックが主であり、医薬品の販売促進活動ではない」と定義されています。

しかし実際には、一言でいえばMRは製薬業界における医療従事者を相手とした営業職です。

様々な逆風を受ける中で製薬企業はMRの人員を削減しデジタルに置き換えていますが各社減収減益です。

つまり製薬企業であっても営業を行わなければ企業として利益を上げ存続することが難しいということです。

「マーケティングの役割は、販売の必要性をなくすことだ」とはドラッガーの言葉ですが、MR不要論が本当ならば、マーケティングによって売れる仕組みを作りセリングを不要にする究極のマーケティングを実現する必要があります。

あるいは利益を追求せず、国民の幸福を目的とし、国の運営に関わる仕事に従事するのであれば、MRを国家公務員にするしかないように思いますがいかがでしょうか?