新型コロナウイルスを始め、様々な外的要因により医薬品ビジネスは難しい岐路にたたされています。

売上高の減少はもちろん、なにより利益率が低下していることは今後の存続を左右する大きな課題です。

メーカーおよび卸の決算報告を検証してみましたが、軒並み悪化の一途をたどっています。

MR過剰論や不要論が声高にささやかれています。

事実、年々MR数は減少し続けており、その傾向は止まる気配がありません。

問題なのはMR数を削減することで一次的に生産性を改善しても売上と利益率の減少を止められていないことです。

なぜ、MR一人あたりの生産性を改善しているのに売上と利益率は低下し続けているのでしょうか?

もちろん、外的要因の影響は否めませんが、一般的に市場が縮小している時は一握りの勝ち組とその他大勢の負け組が生じる傾向があります。

にもかかわらず皆で仲良く斜陽化をたどっています。

ここまでコモディティ化が浸透している業界も珍しいかもしれません。

MR数の削減は、それに代わる戦略プランニングが無ければ単なる戦力のダウンです。

戦力がダウンすれば売上が低下することは疑問の余地はないでしょう。

MR数の削減をデジタルに転換を進めても、やはり同様のインパクトを得ることは難しいと気が付き始めています。

限られた経営資源を最適に配分し、効果的に機能させなければ現在のダウントレンドを食い止めることは難しく、近い将来は皆さんが予測する通りとなりそうです。