バイタルHDでは21年3月期の業績が11年3月以来となる営業赤字となりました。

業績回復を目指し経営の立て直しに取り組んでいます。

取り組みの一つに物流経費の見直しがあります。

MSでは得意先ごとに、支店長・営業部長では管轄内の配送ルート、配送人員、得意先への訪問、急配数などを見直すことで効率化を図ります。

つまり売上を落とさないようにしつつ無駄を解決する手法です。

例えるならば給料が減給されてしまったので倹約・節約するイメージです。

しかし医薬品市場は年々縮小しています。

市場の回復・拡大による売上の増加は期待出来ません。

出口の蛇口を閉めても入口から入ってくる量を増やさなければやがて空になってしまします。

利益率:利益 ÷ 売上 × 100(%)

売上を上げても利益率が上がらないこともあります。

固定費を減らすなどの対策も必要になるため、デポ数を減らすことも検討されているようです。

市場が縮小している場合は市場シェアを拡大することが重要になります。

常に競合に対して優位性を獲得する必要があります。

デポ数を減らすことで戦力ダウンとならないようにしなければなりません。

シェア類型では医薬品卸は3強型から2強型に、やがて1強型へと推移します。

常に上位に位置し、生き残り競争で勝ち抜くことが求められる厳しい局面ですね。