マーケティングの理想はセールスを不要にすること

これはドラッガーの有名な言葉なのでご存知の方も多いと思います。

マーケティング部門に配属されたならこの言葉を実現しようと燃えた方も居るかもしれません。

しかしこの言葉には大きな落とし穴があります。

きっとドラッガーはオーストリア・ウィーン生まれなのでドイツ語でこの言葉を言ったでしょう。

セールス、セリングとも言いますが、日本語では「販売」と「営業」と訳されます。

英語では同じセールスですが、日本語での「販売」と「営業」は異なった意味合いを持ちます。

「営業」は購入意思の無い顧客の購買意欲を高め、「販売」は購入意思のある顧客の購入をサポート行います。

コスト削減と生産性向上のためにMRの人員削減が進められていますが、MRよる人的販売は最もコストがかかるけれども顧客を購入に向かわせる最も有効な手段です。

実際にデジタルでは当初期待した処方インパクトが得られず、MRとデジタルのハイブリッドを模索中です。

「マーケティングで営業や販売を不要にはできない」と言えるのではないでしょうか。